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 中華民国総統、蒋介石(しょうかいせき)は今から100年余前の1910年~11年、高田(新潟県上越市)に留学していました。

 留学中に現在の高田世界館が開館しました。そんな縁があり、2015年4月24日~30日、中華民国(台湾)文化部の特別後援を得て、台湾映画祭が高田世界館で開かれます。高田世界館は100年前の開館時の姿のままで、国内に現像する最古級の映画館です。国の有形文化財に登録されています。

 映画祭期間中、映画の上映だけでなく、トークショーやランチ付きの記念講演が開かれます。

 

上映作品リスト

  • KANO 1931海の向こうの甲子園
    馬志翔 / 185分 / 2014

     1931年、台湾が日本に統治されていた時代に台湾代表として日本に渡り、甲子園で大活躍した伝説のチーム・台南州立嘉義農林学校-KANO-の実話を基に描くスポーツドラマ。それまで一勝もしたことがない弱小校だったが、日本人/漢民族/現住民族の混成チームが民族の壁を越えて快進撃を続けていく。

     「海角七号 君想う、国境の南」(2009)、「セデック・バレ」(2013)を監督したウェイ・ダーションが製作総指揮を務め、今作でも日本と台湾の間の歴史上の出来事を題材としている。

     日本からは永瀬正敏、坂井真紀、大沢たかおが好演を披露している。

  • 台湾人生
    酒井充子 / 81分 / 2009

     台湾が日本統治下にあった時代に青少年期を過ごした5人の台湾人の現在を追ったドキュメンタリー。彼らは「日本語世代」と呼ばれ、学校で日本語による教育を受け、第二次世界大戦が終わるまで日本人として生きてきた。その後の国民党独裁の時代も含め、激動の歴史に翻弄されながら歩んできた者たちのモノローグを基に映画は構成される。

     昨今盛り上がりつつある「日台友好」の機運だけでは済まされない、歴史の溝と呼ぶべきものがそこに横たわる。私たち日本人に戸惑いと自省を突きつける問題作。

  • 光にふれる
    張栄吉 / 110分 / 2012

     盲目ながら天才的なピアニストとダンサーを志す女性との出会いを通し、お互いが励まし合いながら夢に向かって奮闘する様を描く感動作。ホアン・ユィシアンによる実話を基に映画化し、本人が実名で主演を務めている。

     青春映画をベースにした友情物語に心は沸き立ち、様々な葛藤を乗り越えた末のピアノ演奏にシーンには自然と涙が流れる。台湾映画祭で最優秀主演女優賞を受賞したヒロインの熱演にも目が離せない。

  • 天空からの招待状
    齊柏林 / 93分 / 2013

     全編空撮という驚くべき手法で台湾の大地を壮大なスケールで描いたドキュメンタリー。山や海、田園といった風景をとらえたカメラは絵画のような自然美を映し出していくが、映画はそれだけにとどまらず、大気汚染や水質汚濁など環境破壊の現実もスクリーンに投げかけていく。

     長年航空写真家として活躍してきたチー・ポーリン監督の危機感が混じったメッセージは、必ずや私たちの心に響くことだろう。台湾ドキュメンタリー映画史上最高を記録した話題作が新潟初上陸。

  • 祝宴!シェフ
    陳玉勳 / 145分 / 2013

     お腹がすくこと間違いなし!垂涎必至の台湾料理がスクリーンに踊る!笑って泣いて、そして最後には元気になる爽快な作品が登場!

     伝説の料理人「總舖師(ツァンポーサイ)」である父の家業を離れ、都会に出てモデルになることを夢見ていた少女シャオワン。しかしながら、夢破れて逃げるように帰ってきた故郷でひょんなことから全国台湾宴会料理の大会に出場することに...

    監督はコメディの名手として名高いチェン・ユーシュン。笑いとともにテンポよく進む展開に観客は時間を忘れるが、お腹の時計はしっかりと刻むはずだ。

  • orzボーイズ
    楊雅喆 / 104分 / 2008

     orzはネット上の用語。Oを頭、rを地につけた腕、zをヒザを折り曲げた足に見立て、ガッカリした、落ち込んだ、ああだめだ、を意味する。手のつけられないやんちゃ坊主2人が繰り広げる日々と、彼らの空想の世界を描いた作品。

     台湾の小学校のシーンからは日本となんら変わらない日常が垣間見えるとともに、たびたび挿入されるアニメーションのシーンがこの作品にファンタジー色を加えている。子供たちの世界観を反映した、まさにおもちゃ箱をひっくり返したような画面展開が目を楽しませてくれる。

     (特別上映:この作品に限って、収益が出た場合、チェリティーに)

上映スケジュール

※上映時間などは予告なく変更されることがあります。詳しくは映画館にお訪ねください

  • 4月20日

    • 13:30-15:00

      天空からの招待状

      (プレ上映)

  • 4月22日

    • 13:30-15:00

      天空からの招待状

      (プレ上映)

  • 4月23日

    • 13:30-15:00

      天空からの招待状

      (プレ上映)

  • 4月24日

    • 10:00-11:30

      台湾人生

    • 13:30-14:30

      セレモニー

    • 14:20-16:30

      光にふれる

    • 17:00-18:30

      天空からの招待状

    • 19:00-21:00

      orzボーイズ

  • 4月25日(土曜)

    • 10:00-13:00

      KANO

    • 13:30-15:30

      orzボーイズ

    • 15:20-16:30

      野嶋氏トークショー

    • 17:00-19:30

      祝宴!シェフ

  • 4月26日(日曜)

    • 10:00-11:30

      天空からの招待状

    • 11:00-

      野嶋氏講演(会場:宇喜世)

    • 13:00-14:30

      台湾人生

    • 14:30-16:00

      酒井監督トークショー

    • 16:30-18:30

      光にふれる

  • 4月27日

    • 10:30-11:30

      台湾人生

    • 13:00-15:00

      orzボーイズ

    • 15:30-17:00

      天空からの招待状

    • 19:00-21:00

      光にふれる

  • 4月28日

    • 10:00-12:30

      祝宴!シェフ

    • 13:30-15:00

      台湾人生

    • 15:30-17:00

      天空からの招待状

    • 18:00-21:00

      KANO

  • 4月29日(昭和の日)

    • 10:00-12:00

      光にふれる

    • 13:00-16:00

      KANO

    • 16:30-19:00

      祝宴!シェフ

    • 19:30-21:00

      天空からの招待状

  • 4月30日

    • 10:00-13:00

      KANO

    • 14:00-15:30

      天空からの招待状

    • 16:00-18:30

      祝宴!シェフ

    • 19:00-21:00

      orzボーイズ

入場料

前売り当日
一般1000円1300円
60歳以上800円1000円
学生800円800円
高校生以下500円500円
回数券3500円(6回分)
トークショーは入場料のみ

記念講演

 蒋介石は1910年、清国からの留学生として、高田にあった旧日本軍の第13師団野戦砲兵部隊に入隊しています。

 当時の師団長は、「坂の上の雲」に登場する長岡外史でした。長岡外史は日露戦争でも活躍し、軍の開明派として知られ、清国からの留学生の受け入れを依頼された陸軍が、長岡外史に預けたといわれています。長岡外史は1910年、オーストリア=ハンガリー帝国からレルヒ少佐を招いて、スキーを取り入れています。レルヒ少佐は、人気のゆるキャラのレルヒさんのモデルです。長岡外史の次の師団長は、「坂の上の雲」の主人公、秋山好古です。

 蒋介石は、日本兵と同じ待遇の一兵卒として、軍隊で過ごしました。休日に、高田の街へ出かけ、自由民権運動の活動家とも交わるなど、高田で大きな影響を受けました。

 蒋介石、長岡外史、レルヒ少佐が、同じ年に高田にいたというのは、とても興味深いです。

 朝日新聞の元台北特派員、野嶋剛さんに、100年以上の歴史を誇る料亭「宇喜世」でランチをともにしながら「蒋介石の高田留学時代」と題して語っていただきます。野嶋さんは近著「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)の中で、高田での現地取材をもとに、高田と蒋介石の関わりを詳しく執筆されています。

 長岡外史、蒋介石、レルヒ少佐も、宇喜世の客となり、お酒をたしなんだことでしょう。また、映画祭が行われる映画館「高田世界館」は1911年の開業なので、蒋介石、長岡外史らもそこで映画を観たかもしれません。

 ランチの後、現地ガイドの案内で、高田の街をご案内します。

野嶋剛(のじま・つよし)

 1968年生まれ。上智大学新聞学科卒業後、朝日新聞社入社。大学在学中に香港中文大学、台湾師範大学に留学。1997~98年福建省アモイのアモイ大学に留学。2001~04年朝日新聞シンガポール特派員。イラク、アフガン戦争を取材。2003年「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)を執筆。
2007~10年台北に特派員として派遣。台湾の映画に詳しく、映画業界に知己も多い。


 主な著作:

テーマ: 蒋介石の高田留学時代

会場:  4月26日(日曜日)午前11時受付開始

場所:  新潟県上越市仲町3-5-4 宇喜世(HP

講師:  野嶋剛

費用:  ランチ代2000円(当日支払い)

希望者は、住所、氏名、メールアドレス(あれば)を明記して、往復はがきで申し込む。あて先は、〒247-0051鎌倉市岩瀬310-521 草間久美あて。もしくは、メール(twn.tkd2015@gmail.com)で申し込む。

参加人数 30人(県外者優先、多数の場合は抽選)

問い合わせ 080-4192-8531 メールの場合は、twn.tkd2015@gmail.com

 会場の宇喜世は、国の登録有形文化財なので、ランチの後は、希望者に見学と説明をいたします。

自衛隊「蒋介石コーナー」の特別見学

 蒋介石が留学した陸軍第13師団は現在、陸上自衛隊高田駐屯地になっています。その中に、蒋介石ゆかりの品を展示したコーナーがあります。自衛隊内への立ち入りなので、通常は厳しい制限がありますが、今回、特別に見学が許可されました。講演会会場の宇喜世からバスで案内いたします。事前予約が必要ですので、希望者は講演会申し込み時に、見学希望を申し出てください。自衛隊から許可の出た人のみ案内します。

 見学希望の受付は22日午前0時で締め切りました。